HbA1c「11.5」から薬なし生活に至った私の実体験と、合併症を防ぐ4つのルール【グレート義太夫さん急逝に思う】

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【※必ずお読みください:本記事の性質について※】

この記事は医療情報ではありません。2014年に2型糖尿病と診断された私個人の単なる実体験と学びをまとめたものです。ここで紹介する内容をご自身で実践されるにあたっては、必ず主治医の指導の下で行ってください。

目次

グレード義太夫さん67歳での旅立ち。私より3歳若い訃報に接して

たけし軍団の芸人、グレート義太夫さんが亡くなられました。

自宅マンションの階段で座り込んだ形で発見されたとのこと。

67歳での旅立ち。

70歳の私よりも3歳若い訃報に、言葉を失いました。

報道によれば、義太夫さんは糖尿病を患い、すでに人工透析を受けられている段階だったそうです。

同じ2型糖尿病を抱える身として、決して他人事とは思えません。

今回は追悼の意を込めつつ、糖尿病から人工透析に至るプロセスや、恐ろしい合併症、そして私が実践してきた「合併症を防ぐためのルール」などをまとめます。

なお、グレート義太夫さんの訃報については、別で運営しているこちらの記事をどうぞ。

最初に一番嫌なことを書きます。

糖尿病は、今の医療技術では完治しません。

言い換えると「糖尿病は治らない!」。

ただし、血糖値コントロールをうまくやれば、薬の服用なく寛解の状態に持って行くことは可能です。

この寛解は状態の安定であって、完治したわけではなく、状況が変われば、重度の合併症を引き起こすことにもなり得ます。

要するに…

  • 糖尿病とは一生付き合う覚悟が必要
  • 合併症をできる限り抑えるのが治療の主眼
  • そして、治療の主体は自分自身

それと、もう一つ。

糖尿病治療はお金がかかります。

自制力も必要。

だから、いかにそれを楽に楽しくやるか、それが継続のポイントかもしれません。

糖尿病から人工透析に至るプロセス

筆者 taoは、まだ目に見える合併症を発症していません。

つまり、人工透析はしていませんが、私が学んだ情報をまとめました。

糖尿病そのものは「血糖値が高い状態」ですが、本当に怖いのはその状態が続くことで血管がボロボロになることです。

人工透析(血液透析)に至るまでは、一般的に以下のようなプロセスを辿ります。

人工透析が、本人たちにとって、いかに大変なことであるかについては、あえて言及しません。

  • 高血糖の慢性化:
    • 血液中の余分な糖が、全身の細い血管を傷つけ続ける。
  • 糖尿病性腎症の発症:
    • 腎臓内にある、血液をろ過する細い血管の束(糸球体)が破壊される。
  • 腎機能の低下(タンパク尿):
    • ろ過機能が壊れ、本来体内に残すべきタンパク質が尿として漏れ出し、老廃物が体内に溜まり始める。
  • 末期腎不全から透析へ:
    • 腎臓が自力で老廃物や水分を排出できなくなり、機械を使って血液を浄化する「人工透析」が不可欠になる。

決して侮れない。糖尿病の総合的な合併症(手足の切断も)

透析の原因となる腎症以外にも、高血糖は全身に重大な合併症を引き起こします。

医療現場ではよく「しめじ」と「えのき」という言葉で注意喚起されます。

手足の壊死による切断は、大血管障害の「え(壊疽)」に該当します。

糖尿病治療をする者にとって、この合併症の怖さを認知することが、治療を本気になる動機づけになるので、あえて、この章を設けました。

細小血管障害(細い血管の障害:しめじ)

  • し(神経障害):
    • 手足のしびれ、立ちくらみなど。痛みを感じにくくなるため、足の傷の発見が遅れる原因になります。
  • め(網膜症):
    • 眼底の血管が詰まり、最悪の場合は失明に至ります。
  • じ(腎症):
    • 上記の通り、進行すると人工透析が必要になります。

大血管障害(太い血管の障害:えのき)

  • え(壊疽・えそ):
    • 血管が詰まって血流が滞り、神経障害で気づかなかった小さな傷から組織が腐り、手足の切断に至る恐ろしい合併症です。
  • の(脳梗塞):
    • 脳の血管が詰まり、麻痺や言語障害が残ります。
  • き(虚血性心疾患):
    • 狭心症や心筋梗塞など、命に直結する心臓病です。

私の実体験、HbA1c「11.5」からのスタート。

ここで、筆者 taoの話を少しさせてください。

私が2型糖尿病と診断されたのは2014年の人間ドックでした。

その時のHbA1cは「11.5」。

もし総合病院を受診していれば、そのまま即入院と言われてもおかしくないほどの異常値でした。

人間ドックの帰り道、私はそのまま家に帰るのをやめました。

東京の大きな書店に立ち寄り、糖尿病に関する全般を網羅した本を1冊購入。

自宅へ向かう電車の中で速読で一読しました。

その本の中にあった「糖尿病専門医を受診すること」という一文に従い、電車の中で自宅周辺の糖尿病専門医を検索。

自宅から1kmほどの場所に専門医を見つけると、最寄り駅に着いても家には帰らず、そのままその足でクリニックへ直行。

その日受けたばかりの人間ドックのデータを見せて初診を受け、以来10数年、そこを主治医としています。

その後、日を改めて眼科医と歯科医も受診しました。

結果として、初回受診から半年ほどでHbA1cは「6.5」前後で安定。

その後も薬の服用は続けましたが、今から5年ほど前からは処方薬もなくなり、薬なしの状態で良好な血糖値コントロールができています。

おかげさまで、目に見える合併症は発症していません。

この実体験から言えるキーポイントは、「糖尿病専門医、歯科医、眼科医の3人を、自らが連携して受診し続けること」と「適切な食事療法」です。

ちなみに、運動療法のほうですが、今から5年前くらいまではロードバイク、マウンテンバイク。

5年前くらいからはトレイルランニングにハマっています。

最近は、膝の故障などもあり、「山を疾走する」から「山を歩き、ときどき走る」に変えています。

2型糖尿病治療実践者が語る、合併症を防ぐ4つのルール

以上の経験を踏まえ、私が徹底している4つの実体験ルールをご紹介します。

これはあくまでも私個人の経験に基づくものです。

その1、専門医(糖尿病・眼科・歯科)の定期的な受診を徹底

内科を受診する場合は、必ず「糖尿病専門医」を選びます。

症状によりますが、受診ペースは1〜3ヶ月に1度です。

  • 初めて眼科医や歯科医を受診する際は、必ず「糖尿病連携手帳」を提示し、現状をしっかり説明します。
  • 医師たちをつなぐのは手帳だけでなく、私自身の情報発信です。そして、「糖尿病治療の主体は自分自身である」ということを深く理解することがスタートです。
  • ちなみに、眼科受診は失明対策としては必須だと思います。定期的に眼底検査などを行い、状況に応じて、必要な治療を行います。
  • また、歯科受診は、「歯周病と糖尿病との強い関連性」から、これまた必須でしょう。定期的に歯周病対策をし、必要に応じ治療を行います。

その2,処方された薬等は、しっかり服用する

出された薬をただ飲むのではなく、主体的に関わることが大切です。

  • 日々の食事、日々の薬服用、日々の運動。これらを「それぞれの効果性を理解した上で」実行します。自分が飲んでいる薬がどういう作用を持つのかをしっかり学び、指示に従います。

その3、糖尿病という病気について学ぶ

糖尿病治療の主体は自分自身。なので、敵を知らずして戦うことはできません。

  • 主に糖尿病専門医等からの知見を含め、医療従事者が発信する正しい情報を広く学びます。
  • 糖尿病になる経緯や、放置すればその後どうなるのか、病気の全体像や危険性をしっかり把握します。

その4、口に入れるものについて深く学ぶ

薬物療法・運動療法・食事療法の中で、糖尿病治療に最も大きく関与するのは「食事療法」だと実感しています。

  • 自分の口に入れる食材の意味、何を食べるか、いつどのように食べるかなどを学び、実践します。
  • 実践の結果確認という点において、「○○を食べたら、食後、血糖値がどう変化するか」を自身の体で確認することが大切です。そのために、適宜「フリースタイルリブレ(持続血糖測定器)」を活用することを強くお勧めします。食べ方や食べる順番を実体験の中で学んでいきます。詳細は糖尿病専門の主治医にご相談ください。

糖尿病に関する有益な情報について

ここで、糖尿病と向き合う上で知っておくべき有益(だと筆者が考える)視点を12点リストアップします。

なお、これはあくまでも筆者 tao自身の経験に基づくものです。

気になる点があれば、あなたの主治医と話し合ってください。

  1. 糖尿病治療の主役は医師ではなく「自分自身」であること。
  2. 内科は一般内科ではなく、必ず「糖尿病専門医」を受診すること。
  3. 眼科(網膜症)と歯科(歯周病)の定期受診が合併症予防に直結すること。
  4. 各医療機関をまたぐ際は「糖尿病連携手帳」を活用し、あなた自身が情報ハブになること。
  5. 「しめじ(細小血管障害)」と「えのき(大血管障害)」という合併症の恐ろしさを知ること。
  6. 手足の小さな傷や感覚麻痺が、壊死・切断(大血管障害)の引き金になり得ること。
  7. 治療の根幹は「食事療法」であり、日々の口に入れるものが体を作るということ。
  8. フリースタイルリブレ等で「食後の血糖値変動」を可視化し、自分に合う食材や量、摂取タイミングを知ること。
  9. 薬物療法においては、処方薬の作用(なぜ効くのか)を理解して、指示通りに服用すること。
  10. 日々の運動が、食後血糖値のコントロールにどう作用するかを理解して取り組むこと。
  11. HbA1cが高くても、迅速な専門医への受診と正しい知識の実践で、薬なしのコントロールは可能であること。
  12. 食事療法も運動療法も楽しくやらないと続かない!

まとめ 〜 自分の体は自分で守る

グレート義太夫さんの早すぎる訃報は、糖尿病という病気が持つ静かな、しかし確実な恐ろしさを改めて私たちに教えてくれました。

心よりご冥福をお祈りいたします。

HbA1c「11.5」という危機的状況からスタートした私ですが、すぐに行動を起こし、3人の主治医と連携しながら自ら学び実践することで、現在は薬なしで合併症のない生活を送れています。糖尿病治療は、毎日の食事、運動、そして自分の体との対話の積み重ねです。

【※最後にもう一度ご注意※】

この記事は医療情報ではありません。私個人の体験談です。この記事の内容をご自身で実践されるにあたっては、必ず主治医(糖尿病専門医)の指導の下で行ってください。自己判断は禁物です。

病気と正しく向き合い、主体的にコントロールしていくことで、人生はもっと愉しめる…と信じています。

筆者 taoが今目指しているのはこれです。

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