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開始1分で山を嫌いになった男が、70歳で地元・仙元山に384回登るまで。「AI×山歩き」の新たな愉しみ方を探して

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70歳のじじい、taoです。

人生、本当に何が起こるかわからないものでして、今でこそ山の麓に住んでいるという立地特性を活かして、山に入るのが日課になっています。

しかし、振り返ってみると、私の人生の大部分において「山」はまったく無縁の存在でした。

いや、正確に言えば、「二度と関わりたくない存在」だったのです。

目次

■ 30代、開始1分で山を嫌いになった日

会社員だった30代後半のときのとあるイベントを振り返ります。

職場の山好きの同僚から「まあ一度くらい行ってみようぜ」と誘われるままに、いわゆる「百名山」の登山に連れ出されました。

前の晩は多少ワクワクしていたと思います。

自宅から車で2時間くらいのところに到着。

気合いを入れて登山口に立ちました。

ところが、そこはスタート地点から、かなりの激坂でした。

わずか1分で猛烈な後悔。

「……なぜ来てしまったのか」

足は重く、息は上がり、前を軽々と歩く同僚の背中に対しては怒りも感じていました。

それでもなんとか歯を食いしばって山頂にたどり着き、無事に下山、いや、生還、と言ってもいいかもしれません。

同僚は「どうだ、面白かっただろう、楽しかっただろう」と繰り返すのですが…。

そのとき私の心の中に生まれたのは、「もう二度と山には登らない」という、揺るぎない固い決意でした。

以来、見事に、山とは無縁の生活を送ることになります。

あの日の激坂の苦しい記憶は、長いこと「山=苦行」という方程式として、私の中に刻まれたままでした。

■ 50代目前、自転車からトレランへ、ちょっと数奇な転身

転機が訪れたのは、50代になる少し前のこと。

ふとしたきっかけで、突然、自転車をやろうと決意します。

そうなんです、私の人生、振り返ると決断はいつも突然なんです(^_^;)

一端決断すると、情報を猛烈に調べまくります。

自転車雑誌を数冊購入して、ロードバイクの基礎情報を頭に入れ、どのメーカーのどんな自転車をどの店で買うか、1週間ほどで決定。

決定したその日に、ターゲットの自転車やへGo。

ヘルメット、靴などを含め締めて20万円ちょっとで自転車購入。

さて、自宅に帰って、その日、自己流でいきなり30kmほど走りました。

そして、1週間もしないうちに、100km超の距離を走りました。

そんなこんなで、ロードバイクにドハマり。

自転車の楽しさに味をしめたのか、半年後にはマウンテンバイク(MTB)も購入しました。

ただ、MTBばかりは自己流でやるには少々危険が伴います。

そこで関東で活動している「セブンヒルズアドベンチャー」というアウトドアクラブが開催するイベントに、何回も参加して、きちんと基礎を教わることにしました。

そこで山をMTBで走る楽しさを知りました。

その後、同じセブンヒルズで開催されていたのが「トレイルランニング(トレラン)」のイベントで、それにも参加します。

ちょうと、地元の低山を走るイベントもあり、それにも参加。

もともと「走ること」ランニングは大嫌いだったのです。

でも、山を走るトレランは全く違って、楽しかった。

自分の足で駆け抜けるあの爽快感に、すっかりやられてしまいました。

「気持ちいい!」

30代のあの「山はもうこりごり」という感覚は、いったいどこへ消えてしまったのでしょうか。

気づけば私は、山の魅力、それも「山を走る」という魅力に完全に取り憑かれていました。

セブンヒルズアドベンチャーのイベントに参加することで、仙元山系(埼玉県小川町)、鐘撞堂山系(同県寄居町)、大高取山系(同県越生町)、日和田山系(同県日高町)と体験を重ねます。

官ノ倉山(同県東秩父村)に至っては自分でルートを開拓するほどになっていました。

山を走るについては、特に急な坂を駆け上がる感覚が、たまらなく好きでした。

あの30代の「山が大嫌いな自分」が見たら、目を疑うことでしょう。

■ 百名山より「いつもの山」。我ながら驚く登頂回数

山の楽しみって、いろいろあると思います。

百名山を狙って、いろいろな山に挑戦する。

一方、一つの山をいろんなコース開拓を含め、何回も何回も繰り返す。

筆者 taoは、後者のほうです。

さて、本格的にトレランにのめり込み、2021年7月からは登山アプリ「YAMAP」のサブスクに登録して、記録をきちんとつけるようになりました。

YAMAPには「tao」という名前で記録を残していますが、おかげさまでフォロワーさんも1700人ほどになりました。ありがたいことです。

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ところで、このブログ「70歳じじい。AI活用で人生を愉しむ。」では、「山を愉しむ by AI」が一つのカテゴリーです。

そして、この「山を愉しむ by AI」では、次の5つの山系(どこも低山!)をメインにします。

なお、下記の登頂回数は、山のアプリ・YAMAPの記録による数値です。

  • 仙元山系低山(埼玉県小川町・嵐山町)
    • 仙元山登頂回数  384回
  • 大高取山系低山(埼玉県越生町)
    • 大高取山登頂回数 40回
  • 鐘撞堂山系低山(埼玉県寄居町)
    • 鐘撞堂山登頂回数 34回
  • 官ノ倉山系低山(埼玉県東秩父村)
    • 官ノ倉山登頂回数 22回
  • 日和田山系低山(埼玉県日高市)
    • 日和田山登頂回数 11回

実は自宅が仙元山の麓にあり、歩いて数分で複数の登山口があるので、その日の気分で登山口を選んでます。

このように、ある意味で反則的なほどに恵まれた環境に住んでいます。

それにしても384回。我ながら「狂ったように同じ山を愛し続けているなあ」と思います(笑)。

この384回はYAMAPの記録なので、YAMAPを始める前に登頂した回数を足すと、累計で500回は超えてまっす。

山って不思議です、これほど何回も登っているのに、いまだに飽きません。

でも、それでいいのです。

いつ行っても、山の顔が違うからです。

■ 70歳、走るのをやめて「歩き」で見つけたもの

ところが、2年ほど前から左膝が痛み始めました。

今では長い距離を走ることができなくなり、下りを走るなんて、膝が壊れてしまうのでもってのほかという状態です。

ここ数ヶ月は「走る」ことをきっぱり封印して、山を「歩く」ことだけに徹しています。

すると、不思議なことが起きました。

走っていた頃には完全に見過ごしていたものが、次々と目に飛び込んでくるのです。

木々のひとつひとつを見上げては、「あぁ、この子はこんな形をしていたんだね」と、その造形美にいちいち感動してしまいます。

枝の伸び方、葉の重なり方、光の差し込む角度、一つとして同じ木は存在しない…。

スピードを落としたことで、山の解像度がグッと上がりたんですね。

失ったものもあります、それは走る爽快さ。

でも、得たものも、たくさんある。

むしろ今の方が、山と丁寧に向き合えているような気がしています。

膝よ、ありがとう……とは、まだ素直に言えませんが(苦笑)。

■ そして「AI×山歩き」という、新しい実験のはじまり

さて、このブログのテーマは「山を愉しむ by AI」です。

このカテゴリー「山を愉しむ by AI」では、山歩きとAIをどう結びつけられるかを探っていくつもりです。

正直なところを申し上げますと、今のところ今ひとつピンときていません(笑)。

植物の名前をAIに聞いてみるのか。

歩いた記録や感想をAIにまとめてもらうのか。

コースの下調べや安全確認に使うのか。

それとも、まだ思いもよらない使い方があるのか。

走ることをやめ、ゆっくりと「歩く」山行にスタイルが変わった今だからこそ、腰を据えてあれこれ試してみる余裕が生まれた気がします。

山の中でスマホを取り出してAIに話しかける70歳のじじい……我ながら、なかなかシュールな絵面ですが、笑えるくらいがちょうどいいのかもしれません。

このカテゴリーでは、仙元山をはじめとする愛する地元の山々(大高取山、鐘撞堂山、官ノ倉山、日和田山)の山行記録とともに、「AI×山歩き」の可能性を皆さんと一緒に模索していきます。

YAMAPのデータも、このブログでどんどん公開していくつもりです。

ともに探っていきましょう。答えはまだ、どこにもありません。

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ということで、今日もこれから仙元山に行ってきます。

ゆっくり、じっくりと。木々の形を一本一本、確かめながら。

385回目の仙元山へ。

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